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『新天文学講座』で藪内清氏の編によって「天文学の歴史」が出版されてから、ほぼ20年になる。このたび私が編集して同分野の「天文学史」をこの『現代天文学講座』も入れることになり、その間に世代の変換があったことに一しお感慨をおぼえるものである。
どしどし内容が変更されている天文学研究のフロンティアと違って、天文学史の内容自体はそう変わるものではない。だから藪内氏編の前著は今も生命を保っていて、版を重ねている。
そこで私はこの本を意識的に前著と違うものにしようとし、最近20年の研究成果をできるだけ取り入れてサーベイを与え、構成もすっかり違ったものにした。天文学史といえども、この20年間に国際誌Journal
for the History of Astronomyの創刊をはじめ、様相がだいぶ変わってきているのである。
編集のやり方としては、私が一応プロットを立て、それぞれの方にお願いして、大体よく注文を聞いていただけたものと思っている。ただ、サーベイを志していても、各人の関心の範囲の外にあるものについては、無理にお願いするわけにはいかなかった。例えば巨石時代の天文学や天文学のアマチュア活動史のような問題を扱うことはできなかった。別の機会にゆずりたい。
なお、本巻では、他の巻よりずっと多く天文学者名がでてくる、そのおのおのについて、本来なら多少の注釈をほどこすべきであるが、幸い本講座「別巻」に天文学者の広範な人名辞典があるので、そちらの巻を参照していただきたい。
1981年11月
中山茂
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