本書は,現在からおおむね西暦2050年までのこよみおよび天文現象を中心に構成されている.しかし中には,永久的に使える図表もあるし,明治以降を対象とした表もある.
本書には,雑多な図表が集められているようにも見えるかも知れないが,こよみ,天文現象に関して一般読者が知りたいと思われる事項については,おおむね,すべて答えが得られるようにしたつもりである.このため既存の書物からの引用では十分でなく,新たに計算を行った多数の図表を含んでいる.
こよみというものは,公式には前年2月1日に官報に掲載される国立天文台発表の暦要項という資料によって決まることになっている.また天文現象についても翌年の予報を掲載した書物は多いが,その先のことを教えてくれるものはあまりない.しかし,もっと将来の暦や天文現象についても知りたいというニーズは随分多いようである.
このため,本書はこの要望に応えることを第1の目的とした.したがって精度はやや落ちることもあるし,制約のつくこともある.とくに,将来のこよみというものはまだ確定していないということを繰り返し注意しておきたい.このことをふまえたうえで,本書を利用していただけるなら,かなりの利用価値があるものと自負している.
なお,旧暦というものはすでに用いられていないはずであるが,これを知りたいという要求はあとを断たない.特に過去(と言っても新暦採用後)については旧暦(正式な説明は本文参照)を算出するための表も掲げた.
さらに,最近パソコンなどの普及に伴って,暦計算や天体の位置を簡単に計算できる数式をという要求が非常に高まっている.これに応えるため,本文中にいくつかのプログラムリストと巻末に天体の位置の計算式を収録した.
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