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1977 年に,「魚類生理学概論」(田村 保編)が魚類生理学の入門書として刊行されてから,25 年が経過した.同書は魚類生理学分野における基礎知識の普及に多大な貢献をされてきた.しかし,近年,魚類生理学は著しく進展し,新知見が続々と集積されてきたことから,新しい入門書の刊行が望まれる状況となってきた.田村先生を始め,同書を執筆された先生方から,新刊の出版にあたっては,現役の先生方に執筆をお願いしたいとの意向もあり,私が編者を努め,若い先生方を中心に執筆をお願いすることとなった.快く執筆をお引き受けいただいた著者の方々に感謝したい.
執筆にあたっては,水産系大学で魚類生理学を初めて学ぶ学部学生諸君を対象とした.また,大学院修士課程の入学試験に向けて,魚類生理学を学ぶ学生諸君にも役立てば幸いである.本書の特色の一つは,第
1 章として総論をおき,魚の体を構成している要素である細胞,組織と器官について概説し,さらに個体レベルの生理現象を有機的に調節する生体制御系と,その機能に大きくかかわっている温度や光などの物理化学的環境と生物学的環境の影響について概説したことである.また,変態,代謝や生体防御の章も新たに設けた.総論と各論を通じて,魚類生理学を体系的に学んでいただければ幸いである.
本書を教材や参考書として利用されて,なお不十分な点やわかりにくい点も多々あることと思う.忌憚のないご意見,ご批判を賜りたい.
2002 年 11 月
会田 勝美
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