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竹島良憲氏は流体力学の専門家である。以前は、陸上自衛隊のヘリコプター部隊に勤務されていたり、航空学校で流体力学を教えていたり等をされていたが、現在は川崎重工業Mでヘリコプターの開発をしておられる。
忙しい仕事の合間の僅かの自由時間には、どうしたら速く泳げるのかを流体力学的に考えるのが何よりも楽しいそうである。そのせいもあるのか水泳も抜群で、50メートルは30秒を切って泳ぐことが出来る。
JAC(ジョイフルアスレッチククラブ)の糸山直文氏も流体力学に対して造詣が深い。
〈初心者のための水泳教室〉(高橋書店)という本も書いておられるし、E.W.マグリシオ著の〈スイミングファースター〉(ベースボール・マガジン社)の訳者の一人として流体力学部分の訳を担当された。
竹島氏に言わせると、糸山氏は過去にオリンピックに出場した桜井純子選手を育てたが、その成功裏には流体力学をフンダンに応用した指導があったためだそうである。
(註:桜井純子選手は藤村女子高校2年生の時に、ロス・オリンピック(1984年)の400m、800mフリー、400mフリーリレーの3種目出場した。)
又、糸山氏の泳ぎが短距離・長距離共に今でも速いの流体力学を知り抜いているからだとのことである。
私がJACで教えて頂いている大島康裕氏、北村敬司氏、平田健氏等のコーチの方々も流体力学に詳しいし、プルやキックの注意にも流体力学的な説明がつくことが多い。
「流体力学に見て、アチコチ故障のある中高年者が、無理なく早く泳ぐための良い方法はないかしら?」私は自分にとって都合のいい質問をコーチの方々や、竹島氏にぶつける。それぞれの立場での意見や具体案が返ってくる。
私の長年の共同研究者である富士通Mの今井恒雄氏もこれに加わり、この7名のメンバーで書くことになった。
水泳と流体力学は切っても切れない関係にある。
曲がりなりにも競泳を目指しているスイマーにとって、知っていて損のない知識ではあるが、この分野に関して記述した本は殆ど無い。まして、水泳と流体力学の関係について、やさしく解説してある本はあまり見かけない。
そんな本を作ろう!
流体力学を少しでも理解したら、泳ぐのがもっと楽しくなるかもしれない……。
泳ぐのがもっと速くなるかもしれない……。
知らないことを学ぶ喜びを、知ることになるかもしれない……。
そんな夢がこの本には込められている。
平木 茂子
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