【熊】八つぁん、俺達、ついに、中高年者向けと知的障害者向けの、2つのインターネット講習会をやれるまでになったんだ。ノラ社長の指導力って、凄いなぁ!
【八】でも、熊さん、ようやく軌道に乗ったと思ったら、「次は、老人ホームの人達を元気づけてあげてこい」だろ。どうして俺達に、こんな難しいことを、次々とさせるんだい?ウチだって、今じゃ、優秀な若い者がいるのに。
【熊】社長の発想は、フツーの人とは逆で、バカなら出来るって考えだから……。
【八】だからさー、何故、バカなら出来るんだい?だって、やる方は命がけだよ。崖っぷちから突き落とされ、もがいて、・もがいて、気がついたら何とか這い上がってるけど、その苦しさったら……いや、必死にやる満足感もあるなー。
【熊】それそれ、その必死じゃないかい。優秀な人間は、相手のために必死になることが出来ないのかも知れないよ。俺達は、そうしないと、何も出来ないけど。
【八】そうだ、必死になって相手のことを考えて、必死になって自分自身を振り返って……そうなんだ、相手は自分自身なんだ!
【熊】ウン、中高年者を相手にする時は、定年が近づいた自分自身を見てるんだ。だから相手の心に訴えるのかも知れない、「お互いに、頑張ろうよ!」って。
【八】知的障害者には、自分の子供時代を重ね合わせているんだ。俺も、そうだったから身につまされるんだよ。デキが悪くて、無視され続けてたろ。
【熊】そして、老人ホームの人達には、一人っきりで俺と妹を育ててくれた、おっかぁへの感謝が込められているんだ。皆、幸せな毎日を送ってほしいよ。
【八】老人ホームには、週に1回、行くだけなのに、歌やトランプやお喋りだけで元気になったじゃないか。俺達と一緒にいる時には、どっこも、ボケちゃいない。寂しさが、ボケを作っていたんじゃないかなぁ?
【熊】知的障害者も立派だよ。パソコンなんて、初めて触ったていうのに、嬉しそうに、生き生きと始めたからなぁ。もしもだよ,正常人(と思っている人)に、「パソコン始めて下さい」って言ってみろよ、殆どが拒絶反応だぜ。
【八】中高年もケッサクだったな。これまで、嫁イビリか、おじいちゃん・おばあちゃんイビリだった家族がさ、インターネットを覚えたら、Eメール・フレンドに熱中して……家族同士のイジメなんて、なくなっちゃったよ。
【熊】そうすると、Eメールってのは、いー(E)ことずくめなんだ!
【八】そうは、トンヤがおろさねぇ。ABCDも含めて、考えないとな。
【熊】何だい、そりゃ?
【八】えー(A)か・よく聞けよ、び(B)っくりしても・もう遅い、し(C)らない人に、で(D)れでれしたら、い(E)やというほど痛い目に!
平木 茂子 |