|はじめに|
【八】熊さん、この読みあげ原稿を使えば、初心者でも講習会が開けるんだ!
【熊】ウン、八つぁん。昨日、オレたちの受講生が、練習・講習会をやってみてくれたから、それが分かったんだ。初めてだったのに、きまってたなぁ!
【八】前の日に、全員が集まって、何度も読む練習をしたそうだよ。
【熊】そうかー。84歳のオバアチャンも入っているから、他の連中も頑張ったんだ。彼女は、〔ホームページをプリントしよう〕の説明を担当してくれたけど、上手に読んだじゃないか。相棒の、機械(パソコン)担当のオジイチャンとイキもよく合ってたし、みんなの拍手を浴びて、照れてたなぁ。
【八】オバアチャン、「ドキドキしたけど最高の気分!」って涙ぐんでたよ。
【熊】終わった時、「このまま帰りたくない」って、みんなで喫茶店に行って、ジュースでカンパイして……。読みあげ原稿を使うのなら、自分達にも、ヒトを教えられることが分かって、やる気いっぱい・元気いっぱいだったなぁ。
【八】思い切ってやってみたら、「絶対にできない」が、「簡単にできる」と分かって、自信がついたんだ。人生が変わったんだ。よかったー!
【熊】でもさー、何度、経験しても、思い切ってやってみるのは、苦しいよ。どうしても、初めは、「絶対にできるハズがない」って、思い込むだろ。
【八】そう。今回の、受講生だけで行う講習会も、そうだったな。初心者が、講師になってヒトを教えるなんて、考えられないって、オレ達……。
【熊】又々、社長に怒鳴られたな。「本に書いてある通りにやってみろ。勉強じゃないから、できるんだ。逃げるな」だ。逃げずにやったら、大成功!
【八】町内の老人会から、「そんな講習会なら、やって欲しい」って、頼まれてるだろ。あの連中、それを聞いて、張りきったなぁ、「オレ(アタシ)達が、インターネットを教えるなんて、夢の又夢・夢心地!やりた〜い!」って。
【熊】夢心地か。俺達にも、あったなぁ。そん時、いつも社長に言われたっけ。「目を覚ませ。次ぎの夢に向かえ。人生は、やること山ほど・時間なし」だって。
【八】社長に、ケツ、叩かれっぱなしだけど……お陰で、素晴らしい夢を次々と追いかけてる・この幸せ!アノ世に行く日まで、続けたいなぁ、熊さん。
【熊】続けるとも、八つぁん。熊の冬眠なんて、返上だい!
2000年春
平木茂子 著
 
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