海水魚

水産増養殖システム1

海水魚

クロマグロ等、海水魚の最新養殖技術

著者 熊井 英水
ジャンル 水産学 > 増養殖
出版年月日 2002/10/10
ISBN 9784769910268
判型・ページ数 A5・350ページ
定価 本体5,000円+税
在庫 在庫あり

この本に関するお問い合わせ・感想

海水魚,淡水魚,貝類・甲殻類・藻類の3つの分野に分け,最新の増養殖技術を紹介。各魚種に関して基本として以下の項目を設け,読者の便宜をはかった。1)生物学的特徴(分類・形態・地誌的側面・生活史・生態など)・生産量(最近5か年,増減傾向)・主産地・民俗学的側面など 2)増養殖環境(対象魚の通常の養殖環境を親魚期・卵期・仔稚期・育成期・回遊期) 3)種苗(成熟・発生・初期発育・種苗量産技術) 4)育成管理(年間スケジュール・環境管理など) 5)育成法(飼料と給餌方法) 6)病気と対策(症状・被害・原因・予防・治療・HACCP対応策など) 7)集出荷(集荷技術・出荷方法・流通形態・コスト・リスク管理など)


はじめに

 わが国における海水魚養殖の歴史は,淡水魚のそれと比較して極めて浅く,私が知る最も古い記録は明治32年(1899年)9月8日付,香川新報(現四国新聞)による「二十四の瞳」で有名な香川県小豆島の坂手養魚場でハマチ2万尾,鯛200余尾の養殖を行ったという記事である.
 戦後,瀬戸内海を中心にハマチの養殖が築堤式や網仕切式などの生産方式で呱々の声をあげたのは昭和26年頃からである.その後,昭和30年頃から生簀網方式が開発され,これが西日本各地に普及してハマチ養殖の主流を占めるようになった.やがてこの方式はマダイを始めとする海産重要魚種の養殖に拡大され,昭和37年には第一種区画漁業の中で特定区画漁業権即ち組合管理漁業権によって行使されるようになった.海水魚の養殖で代表格であるブリ類の養殖生産量は昭和50年代の初めに至る間に怒涛の如く増大したが,昭和54年に年産15万トンの大台に乗ったのを契機として以後横這い状態が続いている.この間,マダイ,ギンザケ,ヒラメ,トラフグ,シマアジなど主要魚種の養殖技術も開発され,生産量も増大して,平成15年には合計27万3917トンに達している.しかし,ここ10年間の生産量をみると25万5000トンから27万9000トンの間で低迷しており,決して順調に推移しているとは言い難い.
 しかし,わが国の魚類養殖における飼養や種苗生産技術の進展はめざましいものがあり,養殖漁業の発展に大きく貢献してきた.ところが,それがかえって生産過剰を引き起こし,加えて最近の海外から低コスト生産された養殖生産物の輸入増加がこの産業を圧迫している.また配合飼料の使用が一般化し,その主原料の魚粉が不足傾向にあり,しかも海外への依存度が高いため,その確保が困難になりつつあり,それに伴って価格が高騰している.更には給餌・集約養魚の宿命とも云うべき魚病の蔓延と新しいタイプの疾病の発生が後を絶たず,その対策が遅れ勝ちであることなど多くの問題に直面している.
 しかしながら,海水魚の養殖漁業は今やわが国漁業の中に確実に定着しており,これら山積する諸問題をブレークスルーして,安全かつ高品質の蛋白の供給と食文化を担う重要産業として持続的安定生産を確立していかねばならない.
 本書は常に養殖現場の第一線で実学的見地から技術開発に活躍されている研究者に,その最新の情報を実用に即した形で執筆していただき体系化したものである.昨今の厳しい魚類養殖産業界にあって,本書が少しでも光明をもたらす指針となり広く江湖に活用されれば望外の喜びである.以下省略

1. ブリ・ブリヒラ (村田 修) 1
2. カンパチ (高岡 治) 31
3. マダイ・マチダイ (宮下 盛・瀬岡 学) 45
4. ヒラメ (村田 修) 83
5. トラフグ (滝井健二) 111
6. マアジ (鈴木基生) 143
7. シマアジ (虫明敬一) 149
8. クロマグロ (澤田好史) 173
9. イシダイ,イシガキダイおよびその交雑種イシガキイシダイ(熊井英水) 205
10.ク エ (稲葉義之) 225
11.マハタ (栗藤和治) 241
12.オニオコゼ (家戸敬太郎) 259
13.タイリクスズキ (高橋範行) 265
14.中国イサキ (那須敏朗) 271
15.カサゴ (高鳥暢子) 277
16.マツカワ (森 立成) 285
17.マサバ (山本眞司) 291
18.ス ギ (中村博幸・村越正慶) 311

ご注文

5,000円+税

書店で購入

カートに入れる

シェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加

同じジャンルの商品

おすすめ書籍

お知らせ

一覧