あぁ、そういうことか!漁業のしくみ

あぁ、そういうことか!漁業のしくみ

漁業って何?法律や仕組みもわかる入門書。

著者 亀井 まさのり
ジャンル 水産学 > 資源・漁業
出版年月日 2013/02/28
ISBN 9784769912965
判型・ページ数 A5・144ページ
定価 本体2,200円+税
在庫 在庫あり

この本に関するお問い合わせ・感想

漁師になりたい! 漁業権があればすぐ漁ができる? 漁業権は自由に売買できる? 遊漁と漁業の違いは? 実際の問い合わせを元に、海や川での漁業に関する疑問・質問にわかりやすくお答えします。法律が細かくて面倒という漁業従事者にも現場で役立つ情報がもりだくさん、そして、漁業のしくみを手早く理解するには最適な入門書。


はじめに

 私は子どものころから魚と海が好きでした。とにかく大学から始まり、神奈川県に就職してからも魚や海にかかわる仕事一筋の人生を送ってきたといってよいでしょう。その仕事の大半が水産試験場(現在は水産技術センター)での魚の調査や研究にかかわるものでしたが、途中10数年ほど県庁の水産課で「漁業調整」といわれる水産行政の仕事にたずさわっていたことがあります。
 漁業調整の仕事ってどんなことをするのかというと、漁業権や漁業許可の許認可、漁業の取締り、漁業のもめごとの仲裁など、漁業者はじめ人を相手にする仕事です。
 じつは長く魚や海を相手に仕事をしてきた私ですが、この漁業調整の仕事に就くまでは「漁業権の漁の字も知らない」ほど漁業について無知だったのです。「海は国民みんなのものだから自由に使える」、「魚や貝など誰もが勝手に漁獲できる」、「漁業者は自由に魚を漁獲して商売している」、「誰でもすぐ漁業者になれる」などと思っていたのでした。つまり「漁業のしくみ」がまったくわかっていなかったのです。あのとき、遅ればせながら猛勉強したことを思い出します。
 さて、この仕事にたずさわっていると、漁業者はもちろん一般の方からも漁業について、あるいは海の利用についてなど多くの質問を受けます。中には漁業や漁業者に対する苦情や中傷に類することも多々あります。そしてそれらの大部分は、漁業者も一般の人も「漁業のしくみ」を理解していないことに起因するものであると思っています。
 本書は漁具や漁法の解説をするのが目的でありません(参考程度に資料編に記してありますが)。漁業という商売がいかに護られ、成り立っているのか、漁業法令に基づく漁業そのもののしくみについて書いたつもりです。
 「漁業のしくみ」について一般的にごくわかりやすく説いた著書はあまり見当たりません。もちろん漁業法などの解説書はありますが、行政関係者として法律にかかわる人を対象に書かれたもので、漁業に関する用語だけでなく法令用語が多く、一般的にとっつきにくい感じは否めません。もっともこれから紹介するように漁業そのものが多くの法令にしばられて成り立っている商売であるからやむを得ないことなのでしょうが……。
 そこで本書では漁業法令などの解説ではなく、よくある一般的な疑問・質問に回答する形式で「漁業のしくみ」がわかってもらえればと試みました。 本文に法令用語が出てくることはできるだけ避け、そのぶん脚注には、その根拠となる法令、条文を含めて詳細に付記したつもりです。ですから最初は脚注や資料編を読み飛ばし、本文だけを読んでいただき、ざっと「漁業のしくみ」を理解していただくのが良いかと思います。さらに「ああ そういうことか」度を深めたい方は脚注や資料編を読んでいただければ、より詳しく知ることができると思います。
 また、本書は私の現場である神奈川県の実態をもとに書いてあります。漁業権の行使状況、許可漁業の種類、調整規則などの細部は各都道府県が実態に沿って定めており、本県とは異なっている部分はありますが、漁業法はじめ関連法令の基本精神は変わるものではありません。漁業者はもとより、海を利用する一般の人たちが「漁業のしくみ」を知り、漁業への理解を深めていただくことができれば私の目的とするところであります。
 (後略)

第1章 漁業者になりたい
第2章 漁業権がなければ漁業ができないのか
第3章 漁業の許可を1つ、くれ
第4章 漁業権の区域内に入ってはいけないのか
第5章 なぜ漁業者以外、天然のアワビやサザエを採ってはいけないのか
第6章 海面って、どの範囲までいうのか
第7章 海の遊漁で規制されていることは
第8章 漁船・漁港のあれこれ
第9章 漁獲可能量(TAC)制度について
第10章 漁業権のない海面は無秩序になる
第11章 川や湖の漁業について
第12章 漁業と遊漁について

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