海洋環境アセスメントのための微生物実験法

海洋環境アセスメントのための微生物実験法

環境保全・科学に係る実験・実習用テキスト

著者 石田 祐三郎
杉田 治男
ジャンル 海洋学・環境科学 > 環境
出版年月日 2006/03/15
ISBN 9784769910350
判型・ページ数 A5・208ページ
定価 本体2,300円+税
在庫 在庫あり

この本に関するお問い合わせ・感想

海洋汚染が著しい今日,その改善が問われている。本書は一般的な有機汚濁物質や有害物質による海洋汚染と富栄養化に焦点を当て,環境科学に係る実験・実習を行う際の好テキストである。生活環境保全に関する環境基準など最低限必要な項目を「基礎編」,より専門的なアプローチとして「応用編」を設け便をはかる。今回「海洋細菌の抗菌活性の測定」など4項目を増補した。


はじめに

 地球温暖化防止のための京都議定書が 2005 年 2 月16 日に発効し,今や世界中の目はこの温室効果ガスの抑止に注がれている.しかしながら,われわれを取り巻く海の環境は,依然として環境ホルモンをはじめとして,石油や重金属による汚染や富栄養化が進行し,新しい種類の赤潮による漁業被害も跡を絶たないのが現状である.したがって,今まで以上に,きめの細かい海洋環境の研究・調査,とりわけ微生物に関わる調査が必要である.

 このような調査・研究のための指針となる「海洋環境アセスメントのための微生物実験法」を 2000 年に恒星社厚生閣から出版し,今日まで,この分野に携わる研究者や学生諸氏の調査・研究に貢献してきた.しかしながら,本実験書を利用している執筆者のうちから,新しい手法の紹介も必要であるとの指摘もあり,今回,前出版に代って「増補・改訂版 海洋環境アセスメントのための微生物実験法」を出版することになった.是非とも,海の環境問題の解明に利用していただくことを切に願っている.

 この出版と並行して,その分野の専門家たちが分担執筆した大学生低学年のために教科書として,「海の環境微生物学」(恒星社厚生閣)が昨春出版された.また,編者の 1 人が高学年の大学生のために出版した「海洋微生物の分子生態学入門」(培風館,2001 年)も併用していただければより理解を深められるだろう.

総  論  1 章 微生物学的側面からの海洋環境のアセスメント 基 礎 編 2 章 海洋の試料の採取法と化学物質の測定法  1 節 海水および底泥採取法 §1.海水のサンプリング法 §2.底泥のサンプリング法 §3.プランクトン採取法 2 節 海洋の化学物質の測定法 §1. 塩分(Salinity) §2. 溶存酸素(DO:Dissolved Oxygen) §3. アルカリ度(Alkalinity) §4. pH §5. 懸濁物重量(SS:Suspended Solids) §6. 海水中の懸濁態と溶存態の分離法 §7. アンモニア態窒素 §8. 亜硝酸態窒素 §9. 硝酸態窒素 §10.全窒素 §11.リン酸態リン §12.全リン §13.硫化物(底泥) §14.水中の植物色素(クロロフィル) §15.水と泥の化学的酸素消費量(COD:Chemical Oxygen Demand) §16.生物化学的酸素消費量(BOD) §17.全有機態炭素量(TOC)  §18.n-ヘキサン抽出物(石油を含む) §19.重金属  3 章 海洋汚染指標としての基準微生物測定法  1 節 微生物実験の基本操作法 §1.微生物実験の特徴と注意 §2.培地の調製 §3.微生物の計数法 §4.細菌の同定 §5.微生物の形態学的性質 §6.微生物の生理学的性質 2 節 環境微生物計数・分離法 §1.大腸菌群の計数・分離法と培地 §2.直接計数法 §3.赤潮微細藻類の計数と無菌培養法  応 用 編 4 章 各種環境微生物の測定法  1 節 環境微生物の計数・分解法 §1. 硝化細菌 §2. 脱窒細菌 §3. 硫酸還元細菌 §4. 高分子分解細菌 §5. 好熱細菌 §6. 好冷細菌 §7. 嫌気性菌 §8. 光合成細菌 §9. バクテリオファージ §10.難分解性細菌 §11.好圧細菌の計数・分離法 §12.nonculturable bacteria 計数法 §13.赤潮・貝毒プランクトンのシストの計数 §14.従属栄養性微小鞭毛虫の識別と計数法 §15.海洋細菌の抗菌活性の測定 §16.アオコ形成ラン藻の計数と同定  2 節 環境微生物の分子識別法(1)細菌 §1.海洋細菌のゲノム DNA の抽出 §2.16S rRNA 遺伝子(16S rDNA)の PCR 増幅 §3.16S rRNA 遺伝子の塩基配列決定 §4.16SrDNA-RFLP法 §5.16S rDNA 塩基配列情報に基づく分子系統解析 §6.DNA/DNA ハイブリダイゼーション §7.LAMP 法による迅速・正確な遺伝子の検出方法 §8.コロニー PCR 法による細菌16SrRNA遺伝子の増幅  3 節 環境微生物の分子識別法(2)赤潮有毒微細藻類 §1.モノクローナル抗体法 §2.rRNA 遺伝子による系統解析 §3.蛍光 in situ ハイブリダイゼーション法による分子識別  5 章 環境汚染物質と微生物の活性の測定法 1 節 難分解性化合物の分析法 §1.内分泌攪乱物質のin vitroスクリーニング法 §2.難分解性物質の分解活性試験法 2 節 赤潮藻の増殖潜在力測定法 §1.AGP 試験(藻類増殖潜在力試験) 3 節 微生物の生産測定法 §1.有機物分解活性 §2.光合成活性(一次生産) 6 章 環境修復技術(バイオレメディエーション) 1 節 赤潮殺藻微生物計数法 §1.殺藻細菌と殺藻真核微生物 §2.微細藻類ウイルス

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