環境アセスメント学の基礎

環境アセスメント学の基礎

環境アセスメントについてまとめたテキスト

著者 石川 公敏 編著
柳 憲一郎 編著
尾上 健治 編著
ジャンル 海洋学・環境科学 > 環境
出版年月日 2013/02/05
ISBN 9784769912941
判型・ページ数 B5・200ページ
定価 本体3,000円+税
在庫 在庫あり

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本書は、環境アセスメント学会が学会創立10周年を記念して、全力を傾注して編集したもので、環境アセスメントに関する学術的、実務的知見を集大成し、学部、大学院学生、環境アセスメントの専門技術者を目指す方に利用していただく標準的なテキストとして作成。講義用テキストとして活用しやすいよう各章90分講義にあわせ構成した。


はじめに

 日本で本格的な環境影響評価法は施行されて、10余年たち、また環境アセスメント学会が設立されて、10年が経過した。本書は、本学会の創立10周年記念事業の一環として、環境アセスメントの今日の学術的、実務的知見を集大成し、学部、大学院学生や環境アセスメントの専門技術者をめざす方たちに利用いただける標準的なテキストとして編集したものである。これまでにも環境アセスメントに関するテキストは少なからずあるが、環境アセスメント学の全体像をコンパクトに鳥瞰できるものは余り見当たらない。そこでこれから環境アセスメント学を学ぼうとする初学者や学生諸君、さらには新たにこの分野の行政実務等にあたることとなった方々を念頭に置いて、可能な限りわかりやすくコンパクトにこのシステムの全体像を把握できるようとりまとめてみた。
 本書は、大学、大学院における講義テキストとして活用できるように構成されている。前期15回、後期15回の30講として消化できる内容としているが、文系、理系、文理融合系のいずれの分野で行われる講義においても、一つの方向性をもって講義に利用できるように構成した。また、1講ごとに1~2セクションを利用して、およそ90分の講義で完結できる内容としている点もまた本書の特徴の一つである。
今日、環境アセスメントは、持続可能な社会の構築に向けてグランドデザインを描く上での意思決定に関わる有用なツールである。環境アセスメントを学び、それらの作業に携わる多くの方たちに本書が活用されれば、執筆者一同、望外の喜びである。
 なお、本書は10周年記念事業としての出版という限られた時間の中での作業であったため、最終的には、企画編集会議の編集担当者が全体を読み直して、大幅に修正させていただいた箇所も少なくない。この点については執筆者の方々にお詫び申し上げるとともに、ご寛容のほどをお願いしたい。
(後略)

 

第1章 環境アセスメントとは何か
 環境アセスメントの機能と仕組み
 環境アセスメントの設計
 環境アセスメント実施のポイント
 情報交流 環境アセスメントを活かすために
第2章 持続可能性に挑戦する環境アセスメント
 21世紀の環境政策と環境アセスメント
 環境容量と環境アセスメント
 生物多様性保全と定量的評価
 成長管理型まちづくり
 持続可能性と環境指標
 環境データベース
 簡易アセス-持続可能な社会の作法-
第3章 環境科学の基礎に立つ環境アセスメント技術・手法
 大気・悪臭
 水質・底質
 水循環
 土壌環境
 騒音・低周波音・振動
 日照阻害・風害・電波障害
 廃棄物
 温室効果ガス
 陸上動植物
 水生生物
 生態系
 景観・自然との触れ合い
第4章 環境アセスメントの実際
 火力発電所
 幹線道路
 マンション
 海面埋立面開発
 風力発電
 最終処分場
第5章 制度としての環境アセスメント
 環境影響評価法(法制定に至る経緯)
 環境影響評価法(対象事業と手続きの流れ)
 環境影響評価条例に基づく環境アセスメント
 環境影響評価条例との連携
 SEA
 事後調査
 諸外国における制度
 制度に係る将来の方向性・展望
第6章 わが国の国際協力における環境アセスメント
 二国間開発協力と環境社会配慮
 国際援助機関における環境アセスメント
 国際協力における環境アセスメントの実際JICA環境社会配慮助言委員会の運営について
第7章 人材育成と実践
 環境アセスメントにおける市民参加と環境教育
 環境アセスメントに関連する資格
 企業活動における環境アセスメント
 環境アセスメントにおけるNPO活動の役割
資 料[環境アセスメント学会について]

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