日本数学史

日本数学史

「大日本数学史」(1896)に補訂注釈

著者 遠藤 利貞
三上 義夫
平山 諦 ・補訂
ジャンル 科学一般 > 数学
出版年月日 1999/10/30
ISBN 9784769902157
判型・ページ数 A5・898ページ
定価 本体18,000円+税
在庫 在庫あり

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近世日本に於ける科学技術の発達は主に蘭学を通じ行われたが,独り数学のみは日本人の研究により発達を遂げ,しかも高度な内容をもち,時には西欧の研究に先行する部門さえあった。この内容を紹介する明治期三大名著と称される「大日本数学史」(1896)を,平山博士らによる補訂注釈を施す決定第二版。


決定第二版例言

 昭和35年8月決定版と銘打って本書を出版した。しかし間もなく日本数学史学会の結成を見、地方においては郷土史研究に伴い和算家の事蹟も掘り起こされ、算額は文化財として人々の注意を喚起した。そして安島直円全集、関孝和全集などが出版される時勢となった。これがため埋もれていたことが続々と判明した。 本書第二版の出版に当りては本文の誤りを訂正し、重要な関係事項を補記することに努めた。本書に出現する和算家の生没年を修し刊本和算書の完全を記したのはその一端である。この二つは殆ど下平和夫氏の手になったものである。割算書と関孝和の関連事項は和算史の根幹であるから詳述した。暦術の研究は関孝和以来、代々の和算家の研究と離すべからざるものであったが、本書には暦術の説明に欠くるところがあるから内山守常氏に一文を請うて掲げた。

 本書巻末の故遠藤利貞翁略伝に見られるように本書の記述は地方的に精疎があり、また三上義夫の意にも満たない点もあるが、今回の第二版はあまりにも紙幅尨大になるため、その徹迹を履まざるを得なかった。

 遠藤利貞は明治43年から大正3年に至る約4年間は京阪以西の取材旅行を試み、最後の旅行から帰京するや否や病床の人となった。これらの調査記録は岡本則録が整理し、机前玉屑4冊、春峯雑記などとなっている。一方遠藤が大正4年4月に没するや、三上義夫は明治29年に出版された大日本数学史を増補訂正して増修日本数学史の編集出版にとりかかった。非常な困難を経て、早くも大正6年には印刷作業に入ることができた。また本書の編集の仕事を三上が遂行したことは、本書18頁の「文化史上より見たる日本の数学」に載せた菊池大麓帝国学士院長の本書の序文稿や、本書677頁に載せた三上義夫の書簡によって明らかである。

 私の手による最後の出版となるだろうと思われる本書にはすでに補遺が200頁以上も入ることになった。それ故、平山諦補遺とする以上は、三上義夫編とすべきである。これが本書のあるべき姿であろう。  前回の出版で多数の方々のお世話になったことは索引に記した通りであるが、今回もまた次の方々のお世話になった。資料を提供された方、誤りを指摘された方や私から調査を依頼した方もあるが、該当する頁の頭注に記入し得たものはわずかである。大部分は補遺訂正の中に織り込んだ。その旨を述べ深く感謝する次第である。神田茂は和算天文暦に関する多くの遺稿を残されたが、まだ検討は進んでいない。(尊称は省かせて頂く)

菊池大麓 増修版 序
沢柳政太郎 増修版 序
細川潤 初版 序
牧野伸顕 初版 序
菊池大麓 初版 序
三上義夫 増修版 例言
遠藤利貞 初版 凡例
遠藤利貞 初版 緒言
平山諦 決定版 凡例
平山諦 決定第二版 例言

第1篇 
第一紀 日本上古の数学

第2篇 
第二紀 支那算学採用の時代

第3編
第三紀 日本数学再興の時代
第1章 文禄・慶長・元和・寛永
第2章 正保・慶安・承応・明暦・万治・寛文

第4編
第4紀 日本数学新発時代
第1章 関孝和、延宝・天和
第2章 貞享・元禄
第3章 宝永・正徳
第4章 享保
第5章 元文・寛保・延享・寛延
第6章 宝暦
第7章 明和

第5編 
第5紀 日本数学高進の時代
第1章 安永
第2章 天明
第3章 寛政
第4章 享和
第5章 文化
第6章 文政
第7章 天保
第8章 弘化・嘉永
第9章 安政・万延・文久・元治・慶応
第10章 明治

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