オゴノリの利用と展望

水産学シリーズ129

オゴノリの利用と展望

オゴノリ目藻類の生理活性物質の有効利用

著者 寺田 竜太
能登谷 正浩
大野 正夫
日本水産学会
ジャンル 水産学 > 増養殖
水産学 > 水産学シリーズ
シリーズ 水産学シリーズ
出版年月日 2001/10/10
ISBN 9784769909552
判型・ページ数 A5・118ページ
定価 本体2,300円+税
在庫 在庫あり

この本に関するお問い合わせ・感想

利用価値の高いオゴノリ目藻類の生理活性物質など含有成分に注目し,新たな医薬品や餌料,環境浄化システムへの利用の可能性などを紹介。


はじめに

 オゴノリ目藻類は世界各地の熱帯から温帯域に生育する紅藻類である.日本では古くから食用として利用され,寒天製造の際のアルカリ処理技術が開発されてからは粉末寒天の原藻としても利用されてきた.近年は,南米や南アフリカなどで寒天の原藻として大量に採取されており,東南アジアにおいてはアワビ,エビ類との混合養殖が行われている.さらに,オゴノリ類のもつ特有の生理活性物質を対象とした利用が模索されるなど,その有用性が世界的に注目される藻類資源となっている.しかし,これらオゴノリ類の分類は一般に難しく,生態など十分に把握されていないことから,資源としての利用面から混乱もみられる.
 このような利用と研究の現状や背景から,編者らが中心なって,日本大学生物資源科学部で開催された平成 13 年度日本水産学会において「オゴノリの研究の現状と新資源としての展望」と題したシンポジウムを企画した.
 内容は,1.オゴノリ目藻類の生物学,2.有用藻類としての利用の現状と課題,3.新たな利用の可能性と課題,の 3 部で構成され,種の分類や生理,繁殖特性などの基礎的知見を総括するとともに,日本および海外におけるオゴノリ採取・増養殖の現状を紹介し,さらに生理活性物質など含有成分に注目した新たな医薬品や餌料としての利用への展望,栄養塩吸収能力に注目した環境浄化システムへの利用などを総合的に討議した.
 本書は,標記シンポジウムで講演された内容を基にとりまとめたものであるが,本書を通して,世界的な規模で利用されている有用資源であるオゴノリ類を再認識し,新たな利用の方向への足がかりになれば幸いである.
 本シンポジウムの企画開催および本書の出版に当たって,日本水産学会シンポジウ企画委員および出版委員,ならびに恒星社厚生閣の関係各位に対して心からお礼を申し上げたい.

I.生物特性
1. 分類と分布 (寺田竜太)
2. 生活史と生長特性 (寺田竜太・能登谷正浩)
3.組織の再生機能 (村岡大祐)
II.利用の現状と課題
4.海外の採取・増養殖の現状 (大野正夫)
5.日本の採取・増養殖の現状 (伊藤龍星)
III.新たな利用の可能性と課題
6.栄養塩吸収能を利用した水処理プロセス (鈴木祥広・丸山俊朗)
7.プロスタグランジンの産生とその特性 (浅川 学・宮澤啓輔)
8.オゴノリ由来のレクチンの特性 (垣田浩孝)
9.水産餌料としての可能性 (田原大輔・矢野 勲)

ご注文

2,300円+税

書店で購入

カートに入れる

シェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加

同じジャンルの商品

おすすめ書籍

お知らせ

一覧