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123 水産養殖とゼロエミッション研究(オンデマンド版)

123 水産養殖とゼロエミッション研究(オンデマンド版)

養殖の環境負荷低減策から考える循環型養殖

著者 日野 明徳
丸山 俊朗
黒倉 寿
ジャンル 水産学 > 水産学シリーズ
海洋学・環境科学 > 環境
シリーズ 水産学シリーズ
出版年月日 2016/10/20
ISBN 9784769915171
判型・ページ数 A5・140ページ
定価 本体3,600円+税
在庫 オンデマンド制作

この本に関するお問い合わせ・感想

地球環境の時代といわれる 21 世紀。養殖界における環境負荷低減策について,日本水産学会環境保全委員会が中心となり循環型養殖法の最新技術などを紹介。


はじめに

 今世紀後半において,水産養殖は不断の技術開発に支えられて目覚ましい発展を遂げてきた.しかしその一方で,環境への負荷低減に対する取り組みが,平行して,かつ十分に行われてきたとは言い難い.今日,すべての人間活動が環境との調和を求められるなか,水産養殖においても環境へのさまざまの物質の排出についてより深く問題意識をもち,それらを系外に出さない「ゼロミッション」に向けて努力することが求められている.

 このような背景から,日本水産学会水産環境保全委員会では,平成 11 年度春季大会において,養殖由来の環境負荷量とその低減をめぐる内外の情勢を紹介し,さらにわが国における技術展開と,この目標にもっとも適うと考えられる循環式養殖法の最新情報について論議するためシンポジウムを開催した.

(中略)

 本シンポジウムは,水産環境保全委員会提案のシンポジウムとして,平成 11 年 4 月 5 日に開催されたものである.この種のシンポジウムは,わが国では最初のものであるが,企画立案時の一抹の不安をよそに,参加者の活発な質疑・討論により,盛会裏に終了することができた.これは出席者の多くが,養殖業が極めて重要であるものの大きな負荷源となっていることを深く認識し,その低減に強い意欲を有していて,経済合理性の高い技術開発が急務であるという共通認識があったためと考えることができる.わが国の負荷低減研究は活発化しつつあり,シンポジウムの成果をまとめた本書『水産養殖とゼロミッション研究』の刊行を機に研究の一層の広がりと進展を願う次第であります. (以下省略)

I. 養殖排水の現状と環境への負荷
1. 養魚排水の量・濃度と環境への負荷(丸山俊朗)
2. 養魚排水の環境影響低減への施策 (中里 靖)
3. 負荷低減研究における国際情勢 (守村慎次)

II. 環境負荷低減への技術
4. 水処理技術を応用した養魚排水の処理(工藤飛雄馬)
5. 堆積物回収による負荷軽減 (熊川真二)
6. 循環型養殖システムによる負荷低減(菊池弘太郎)
7. 生物特性からみた循環型養殖と感染症の防除(杉田治男)

III. 循環型養殖の展開
8. 生物ろ過法を用いたヒラメの高密度養殖設計(岩田仲弘・菊池弘太郎)
9. 泡沫分離・硝化脱窒システムによるウナギの閉鎖循環式高密度飼育(鈴木 祥広・丸山俊朗)
10. ニジマス中間育成への循環システムの応用(細江 昭)
11. 高密度養殖プラントを用いたニジマス養殖(寺尾俊郎)

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